「狼と香辛料」作者の金融系ラノベがKindleで発売されているので皆さん買うと良いですよ
「狼と香辛料」作者、支倉凍砂さんの「ワールドエンドエコノミカ」全3巻が現在Kindleで50%OFF発売されていますので皆さん買いましょう。
まじめに解説すると、「狼と香辛料」が商取引の側面が強かった(商人ロレンスの話なのでそりゃ当然なんですが)商人ラブコメであったのに対し、今作は舞台を月面にしたボーイミーツガールな株式投資&金融工学ラブコメです。公式には「金融冒険青春活劇」でキャッチコピーは「青春×月面×金融」の模様。
おすすめできる属性
小説版、アニメ版、漫画版問わず狼と香辛料好きの方、ホロ&ロレンスの会話劇の雰囲気が好きだった方、「ああいうラノベまた読みたい」と思っている方、無口系ヒロインと徐々に距離を詰めていきつつヒロインに罵倒されるなどの展開が好きな方、株式・金融系の作品が好きな方におすすめできます。
あらすじはというと、漫画喫茶で寝泊まりするデイトレーダーの主人公が天才数学少女のヒロインと出会い、コンテストの優勝を目指したり株式市場を舞台に切った張ったの大立ち回りしつつ仲良くなっていったり、上がって落とされてを繰り返してと割ととんでも無いことになります。
株をある程度やったことのある人ならあるあるの「ちょ、えっ…お…うわああああああああああああああああああああああああああああああ」と何食べても味が分からなくなるあの感じ(FXで有り金全部溶かす人の顔)も盛り込まれていて心の古傷を抉られてとても良く辛い気持ちになれます。金融リテラシ-ある方ならこれはエンロン事件、これはサブプライムローンからだよなと、元ネタあれかなという観点からも楽しめますね。
もちろん用語なども(狼と香辛料と同様に)ある程度平易に解説されていますので株の仕組みを知ってても知らなくても大丈夫です。これから学びたいと思っている方にも良いんじゃないでしょうか。(適当)
なお、元が同人ソフトのビジュアルノベル(現在プレミアが付いています)3部作として頒布されたのが電撃文庫レーベルで出版され、さらにそれがKindle化して電子書籍となったという経緯があります。
同人ソフト版は英語や繁体字に翻訳されてsteamでダウンロード販売されており(EP1,EP2)、レビュー数を見るかぎり海外ユーザーの方が多いのでは…という感じ。*1*2
自分は同人ソフト版も物理書籍版も持っていますが、多少のシナリオのリライトがありつつも取り回しとしてはKindle版が一番で、かつ場所も取らないし重くない*3、入手性も良いのでKindle版をおすすめします。そして今なら一番安い。
ずっと電子書籍版をウィッシュリストに入れていたので分かるのですが、全3巻が半額になったのは今回が初です。
埋もれるには惜しい作品なので、みなさん年末年始の読書にいかがでしょうか。
おまけ:
このあたりの作品好きなら楽しめるんじゃないですかという一覧。
■ライトノベル
■アニメ
狼と香辛料 Blu-rayBOX COMPLETE EDITION (完全初回限定生産)
■コミック
■小説
■国内ドラマ
■映画
■ノンフィクション系
世紀の空売り 世界経済の破綻に賭けた男たち (Kindle版)
フラッシュ・ボーイズ 10億分の1秒の男たち(Kindle版)
最後にもう一回張っておきます。